そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

フレッシュ³ 夏は扉をあけて

本日、合志市総合センター“ヴィーブル”で開催された
平成24年度合志市文化芸術自主事業
「日本音楽コンクールから生まれた~フレッシュアーティスツ」
というコンサートに出かけた。

これは公益財団法人三井住友海上文化財団が
行なっている公益事業の一つである。
今回のコンサートと同じ内容で、
7月14日に栃木県小山市でも開催されるようだが、
スタッフブログに分かりやすい紹介文があった。→リンク 

ヴィーブルには600人ぐらい入るのだが、
今日のお客さんは150名程度だっただろうか。
終わってしまって紹介しても詮無いことである。
しかし、小山市民のみなさん、おたくは来週だから、
まだ間に合います。
入場料千円で、音楽の珠玉の贈り物!安いものだ。
いや、入場料の多寡の問題ではない。
10代から20代のフレッシュな音楽家たちが、
今後歳と共に円熟することはあっても、
おそらく、若さゆえの向こう見ずさと紙一重の
この一途さは今しか味わえない、貴重なものであろう。

財団からの派遣コンサートということで、
告知に集中度が欠けていたのかもしれないが、
あぁ、今日来なかった人、実に残念だ。
今日、この演奏を体験した人たちは
ひょっとしたら一生の宝物になるかもしれない。

昨日から熊本に来ていたメンバーたち。
昨晩食べた馬刺しを口々においしかったと褒めちぎった。
合志市の特産品でなくても、
熊本のイメージが馬刺しという具体的な品で
新鮮に印象付けられたことを喜びたい。

亡くなられた造形作家の島田満子さんは、
海外では、阿蘇の麓に住んでいると
自己紹介すると言ってた。
熊本県下にいたら、阿蘇の麓は立野より先だろと
そういう認識を持つと思うのだが、
ヨーロッパに行ったとしてみよ。向こうの人は
阿蘇山の隣に富士山がある、ぐらいの感覚かもしれない。
(ちなみに造形作家と名乗ったのは自分が最初だと、
島田さんは言ってました)

話は飛躍したが将来、
世界的なアーティストに成長した彼女たちを
馬刺しによって熊本に招来できるかもしれないのだ。
すまん、少し品を欠いてしまった。
そういう話ではなかった。
選曲ゆえか、天賦の才の片鱗か、
とにかく演奏が軽やかだった。
あまりに気持ち良くて一部眠ってしまいました(笑

このコンサート企画ために
作曲家三宅悠太が編曲したサラサーテカルメン幻想曲。
ヴァイオリンの山根一仁、毛利文香、フルート竹山愛、
そして本日付で私がファンになったピアノの伏木唯。
この4人のアンサンブルの流麗さよ!
山根は高校生の分際で、エディ・ジョブスンもかくや、
というプログレッシブだったけれど、
彼は鉄道マニアで、
寝台特急はやぶさが廃止になるというので

わざわざそれに乗って熊本まで来たことがあるのだそうだ。
そして阿蘇に感激して帰ったという経験が、
今の彼を作っている(ちょっとぐらいは)かもしれない。

もう一度書いておこう。
栃木県のみなさん。
小山市立文化センターで、7月14日土曜日、
行って聴いて、見て、絶対に損はないコンサートがあります。
まだ間に合うかもしれません。
ぜひお出かけを。