そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

「週刊クンタキンヤ」12/2/2000

 9歳のリョウが、お母さんのことで話したいことがあると言う。
「おカアさんて、キゲンのいいときと悪いときと、こ―――んなに、ちがうたい。ボクは本当のおカアさんが知りたい」

 シンプルだが、鋭い疑問である。しかし、リョウよ。人生 山あり谷あり、じゃないな、苦あれば楽あり、でもなく、こわいところもあるけど、可愛いところもあるから、ガマンできるんだよ。
(リョウが同じのるなら、熊日夕刊より、すぱいすの方がいいと言ってました)

Then and Now :「こ―――んなに」のところで、胸の前で左右の手を一杯に引き離した遼だった。「すぱいす・ほっと」不採用。この頃「すぱいす」のクンタキンヤは一部で有名になっていた。遼は、今でも「すぱいす」を開く土曜日の朝が楽しみのようだ。それだけではなく、新聞そのものを隅々まで読んでいる(隅々しか読まない、という気もするが)ので、親子の対話は結構はずむ。
 今思えば、私自身、少年期のいちばんいい時期を弟と離れて暮らしたので、遼とつきあっていると、息子というより、弟との生活を取り戻しているような気がして来る。