そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

地球依存症

日本経済新聞3月16日付「大機小機」は、
(桃季)という筆名で書かれた、「地球温暖化論議への疑問」である。

地球温暖化の原因は、CO2だけではないのではないかという
そういう学者もたくさんいるので、アメリカは京都議定書を批准していない
というようなことも書いてある。
諸説については、いくつか目にしたことがある。
調べれば、スクラップも見つかるかもしれない。

アル・ゴアの「不都合な真実」が一面の真理であろうとも
どうもそれに乗りたくないなと思う私がいる。
桃季氏も書くように、
地球温暖化をビジネスチャンスと捉えることは悪くはない。
広告代理店大手電通の環境事業は有名だ。
それについては、クール・ビズのときに書いた。
ただし、私の感想であり、取材や調査といった裏があるわけではない。

個人が受ける直感的な印象や、ひっかかり、
そういう「気づき」は、誤解や思い込みであることも多いだろう。
しかし、それを公開できるひとつの場所が、ブログであると思う。

話が逸れたが、桃季氏は
 「本格的にCO2排出量を削減するなら、最も効果的なのは
 原子力発電の稼働率引き上げである」
と主張する。

電力各社の検査データ改ざんのあとに出てきたのは、
志賀原発臨界事故の隠蔽である。
情報公開が進んで来たので、昔に比べて嘘がばれやすくなったのか。
ともかく、今の生活を維持したいなら、
原子力発電に頼らざるを得ない私たちである。
電力需要が急増する夏場を前に
安全性より、電力供給を取ったとの声もある。
「安全性より経済性を優先する経営の論理」と指弾したのは
原子力資料情報室の西尾漠共同代表(3月16日付熊日より)だけど、
何があろうと電力を安定的に送ってもらうことは当たり前のことだと、
信じて疑わない私たち国民の権利意識が、見えない圧力となって
仕事に忠実な人たちに誤った判断をさせたのかもしれないと思う。