そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

太平洋のように

今日は、長男の19回目の誕生日。
熊本赤十字病院で昭和63年に生まれた。3500g位だった。
昭和の次の元号は「平和」がいいかも、と
呑気に考えたことがあって、
「洋平」と名付けたことになっている。
翌年、ご存知のように「平成」になったので、
先見の明があったことにしている。

日赤のエレベーターホールのベンチで、
午後から会社を休んで待つこと7時間。
よその子は次々に誕生し、
待ってる家族に、ナースが伝えに来る。
もしも、母体が危なかったら、子どもは二の次だな、とか
いろいろ悪い想像もしながら、馬鹿みたいに待った。
たまりかねて、ナースセンターに行くと、
お片づけ中のナースが、「え〜っと、上田さん・・・、
あ、さっき、お産まれになりましたよ」
「で、無事に?」と恐る恐る訊くと「はい」とストレートな返事。
怒りが沸々とわきあがる、よりもだな、
喜びがジワーッと押し寄せてきて、
津波のように私を飲み込んだ。遠い日の記憶。