昨日の夕方、NHKラジオのニュース解説を聞いていたら、
経済コンサルタント(?)の荻原博子さんが、日本版サブプライムローンになりかねない
10年前の景気対策で打たれた住宅取得減税について、怒っていた。
借金する方の見通しの甘さも当然ある。
だが、住宅営業は、お客さまに夢を見させて、
熱い気持のまま、契約書にサインをしてもらうのだ(とセミナーで習ったことがある)。
世の中の大半の住宅ローナー(ローンを負ってる人・造語)は、
頑張って、無理して返済していることだろう。
でも、住宅着工を増やすことが、景気対策だと思い込んでいる人たちにとって、
自分の力ではどうにもならないことで、ローンが払えなくなった人が、
今現在も数多くいて、今回の住宅減税でもまた、同じ過ちを犯そうとしている。
といったようなことを、荻原さんは言ってた。
とはいえ、ローンの焦げ付きは、政策とは無関係の自己責任だと言いたいのか、
やっぱり批判が少しは気になったか、
今回は、富裕層優遇だとの批判もあるぐらい、低所得者冷遇のようだ。
同じ税金を使うなら、行き詰まってる人に使うこともあっていいんじゃないか、
と荻原さんは言っていたが、そうなると結果的に個人の資産形成に、
税金が使われることに…
あちらを立てれば、こちらが建たぬという困難さは、わからないではない。
国民に、持家を人生の目標に掲げさせることで、
日本経済を成長させてきたという一面もあるしな。
バート・バカラックとハル・デイヴィッドの作品に
「ザ・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム」がある。至言なり。
This does not stand if I put that place up.