裁判で有罪になって服役した受刑者が、
出所後、社会復帰出来ずに再犯を繰り返すという
そういう記事を読み、
なかなかむずかしい問題だと思ったことがあった。
その頃は、保護司という仕事のこともよく知らず、
まさか自分が推薦されて引き受けることになるなど、
考えも及ばないことだった。
出来るなら、他の人がしっかりやってくれていれば、
と思わないではなかったが、
老い先それほど長くはないかもしれないし、
少しでも世のために働こうと思った。
なぜ、人は罪を犯すのか。
罪を規定する法を作るのも人間だが、
法にあってもなくても悪いことは悪い。
そういうこともある。
そして、人はどういうふうに人を許せるのか。
今日の研修は、保護対象者の社会復帰を
促すための就労支援事業についてだった。
菊池公共職業安定所の担当官は、
菊池管内の労働市場の現状と、
質問に答えて、
実際の就労支援、職業訓練等について講話。
熊本県保護司連合会の主海偉佐雄会長は、
協力雇用主の会の必要性を。
熊本くりの実会会長の草西武夫さんは、
自身のやって来られた就労支援の実際の活動。
建築に携わって、いろんな人を使ってきた経験談は、
以前新聞か何かで読んだことがあった。
その話しぶりの軽やかさについつられて、
やらなければ始まらないことを思う。