そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

ウナギ

熊日にも「わたしを語る」という連載がある。
少し前は、東海大学副学長 山下泰裕さんが書いていた。
11月5日は「もっこすじいさん」の死という見出し。
柔道の世界の山下は、
この祖父がいなければなかったということは、
このエッセイをずっと読んでいればよく分かる。

中学と高校(2年生の夏まで)時代、
熊本市内に祖父と2人で住んでいたときのエピソードが
面白い。

 中学2年のころ、私にいきのいいウナギを食べさせたい一心で
 自宅の庭に池を掘ってウナギを飼い始めたのには驚いた。
 大雨の時、そのウナギが逃げ出し、
 捕まえるのに大ごとしたのを今でも思い出す。


東海大大学院2年生の時、勝手にプロレス入りを進め、
契約の手付金も預かっていたという話もあったそうだ。

この連載のタイトルは「私の道 ひと筋に」という。
演歌のタイトルに相応しい。
ばってん荒川さんが歌うにぴったりだったかもしれない。
いずれの道にせよ、名を成した人の来し方
記事に「なる」ことができる。

でも名もなきと言ったらなんだけど、
普通の、これと言って目立った功績なんかなくても
数十年生きていれば
それなりに「私の道」と他人に語れると思う。
「ひと筋」であったなんてことは、
ふり返ればそうなのであって、
向かう先はいつも枝分かれの選択なのである。
そしてそれこそが私が多元宇宙の存在を肯定する根拠である。

※「来し方行く末」の読みについての考察は
こちらをどうぞ→リンク 「言語郎-B級「高等遊民」の妄言」
実にありがたいブログです。

※※追記。
「私の道」だと思ってたら、「柔の道 ひと筋に」でした。
文章のなかだと後半が成り立たなくなるので、
ここで訂正します。