予算規模の大きい都市にしかできないこともあれば、
小さい町だからできることもある。
いや、小さい町にしかできないと言うべきかもしれない。
そして小さい町では特に、
その町のトップ、
首長にどれだけ先進性があるかにすべてかかっている。
昨年の12月16日の熊日読書欄に
長野県小布施町立図書館での→リンク
街角図書館の試みについての記事があった。
世の中を照らしだす場、
小布施から世界を照らそうという意味を持たせ、
「まちとしょテラソ」という愛称で呼ばれている。
そのテラソ前館長 花井裕一郎さんが書いている。
その最も新しい試みが昨年10月から始まった「まちじゅう図書館」だ。
小さな町の小さな図書館だから、町全てを図書館に見立て、
自宅や店のちょっとしたスペースに本棚を置き、
街角に「本がある」ことを通じ、
人と人がつながっていくことを目指している。
かなり前のことだけれど、
近くの図書館を自分の本棚と思えば
自宅に蔵書を置くことの意義を見直すきっかけになるという
誰かの意見をどこかで読んで、
私は改めて図書館を利用するようになった。
小さい町だからできること、である。
しかし大都市であっても、
自分の徒歩移動生活圏内のまちを基礎として
できることである。
北九州には、図書室アーカイブがある。→リンク
図書室アーカイブは本屋でもなく、古本屋でもなく、
図書館でもない、スペースです。
魚町・小倉・北九州の歴史・文化関連の資料書籍と
美術・建築・デザインをはじめとしたものづくり関連書籍の図書室です。
ブックストックとして、
これらの書籍を季節がわりで紹介しながら、
入居者と、この街の人たちのために、「集える場所」を提供します。