そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

後藤次利さんのこと

山のようにあったカセットテープを処分して随分になるが、
まだ100本以上のカセットが残っている。
その中に後藤次利のソロ第1作「Breath」がある。
45回転マキシシングルの形で出たときに買って、
普段聞きでカセットにコピーしていたものだ。
で、それを久しぶりに聞いて、ふと後藤次利というワードで
検索してみると、日本テレビの30周年記念で作曲家などに
インタビューしていた記事が見つかった。
→リンク
1999年で30周年なんて昨日の話みたいだけれど、それから
もはや20数年が過ぎている。これを年を取るというべきか、
なんと表現すればいいのだろう。
というのも、その昔、音楽の道を志しかけた身としては、
自分がひょっとしたら生きていたかもしれない人生を
小説を読むように味わうという甘美な体験なのだ。
いま思えば、練習しない、努力しない、一所懸命にならない
そういう性格というか、生き方をしていて、
何らかのチャンスを掴んでいたとはとても考えられないのだが、
惜しいことをしたと言えなくもない。
うまく行かなくても、チャレンジぐらいしておけばよかった。
その部分で言えば、負け組である。
だからって、後悔ばかりしているわけではない。
その後の人生をそれなりに受け入れて今の自分があるのだから。
ま、それはそうと、ファンの一人としては
昔話を読む楽しみという贅沢を期せずしてさせてもらった。
更生保護だよりの原稿も書きかけで、
現実逃避していただけとも言えるのだが。