大津高校の同窓会、岳鷹会の会報、
「岳鷹」の校正、打ち合わせ。
それほど大きい仕事というわけではないが、完了という感じ。正確にはまだ終わっていないけど。
少し前の熊日の記事。
1月28日のくまにち論壇に北海道大教授岩下明裕さんが書いていた。
ここは地政学的に重要だと聞かされるとわかったように錯覚する。しかし実際には「米軍は中国のミサイル射程から少しでも遠いグアムへの海兵隊の移転を進める。嘉手納でも主力F15戦闘機の常駐を減らしているとされる。米軍の存在感の低下は日本の安全保障の脆弱性を高めかねないと考えた日本政府は米軍をつなぎとめたい」
そのとき、本土への基地移転ではなく沖縄に負担を担ってもらうために、地政学は問題の本質を覆い隠すマジックワードとなると岩下教授は解く。
「軍事作戦での空間利用の分析を除き、地政学など存在しないと考える。元となる英語「geopolitics」には「学」の意味すらない。平たく言えば、政治を空間から考えようとすることと整理できるのだが、19世紀の帝国主義、これに続くファシズムの世紀に、geopoliticsは地理を不変化し、かつ大国が主体となって空間において力をしのぎあう(小国や人々を支配する)虚構として発展してきた」
「地政学はいま、海洋大国(米英等)と陸の大国(ロ独等)がかつて世界で角逐した物語を単純にあてはめ、ユーラシア大陸における中ロと米国の角逐や太平洋など海を巡る覇権争いの言説を紡ぐ。そこでは科学技術の高度化による地理空間の縮小、大国の狭間で自らの生存を賭けてしのぎを削る小国の存在、ましてや小さな空間における人々の営みなどは多くが捨象される」
ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの戦争は従来の地政学では説明できないということだろう。
それなのに極東で説かれる地政学というワードがいかに都合よく現実離れした「学」であることか。
ただ地図の上で距離が近いことだけで、危機を煽るのは政治的な理由だろう。ということは政治で解決できるんじゃないの、と言いたくもなる。
2021年5月21日(金)の熊日朝刊。この頃はまだ夕刊もあった。
1面トップ記事は、
「モデルナ、アストラ承認」である。
新型コロナワクチン接種の予約が取りづらく、接種がなかなか進まなかったあの頃。
ファイザーしか正式承認されていなかったが、審査手続簡略化による特例承認という形で、
モデルナ製、アストラゼネカ製も使えるようにしたのだった。
そして、同じ日の熊日。
5月19日、バイデン大統領は、イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとの戦闘を巡り、ネタニヤフ首相と電話会談し、停戦に向けた「大幅な緊張緩和を期待している」と伝えたとのこと。
それに対して、ハマス幹部は停戦に前向きな姿勢を示すものの、ネタニヤフ首相は戦闘継続の決意を表明、強硬姿勢を維持したとある。
すっかり忘れていた。イスラムの人たちに申し訳ない。
4月26日(金)
庭の畑にショウガの種を植える。
あと、風呂掃除。