そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

アイドリング・ストップへの険しい道~8/11/2000・k146

 毎日暑い日が続いていますが、そんなある日私は、用事で県庁の北駐車場に車を止め、降りようとして、あまりの騒音にわが耳を疑いました。何のことはない、お昼どきだったので、この屋内駐車場でエアコンをかけっ放しで、つまりエンジンを切らずに休憩している車が、1台や2台ではなかったということです。

 排ガスに含まれる窒素酸化物のせいで嫌われもののディーゼル車。これは騒音の方でもワーストでしょう。以前私は「知事への直行便」という投書で、この件について申し上げたことがあったのですが、ほとんど顧みられませんでした。わずかに出口附近に「アイドリング・ストップ」という標識が置かれたことぐらいでしょうか。

 猛暑の中、仕事で走りまわり頭ももうろうとするとき、この短い休憩を取らなかったばっかりに、過労で交通事故を引き起こすこともあるかもしれません。しかし、それでは地球温暖化のために、二酸化炭素の排出量を減らしたり、われわれの経済活動による大気汚染をいかに小さく抑えるかという大問題に対して、私たち県民一人ひとりにまず出来ることには、いったい何があるのでしょうか。

Then and Now : 当時、私は偏執的にアイドリング・ストップにこだわっていた。しかし最近、あまりの暑さに、エンジンを止めないで停車していることがある。こんな文章を書いたことを忘れてはいないのだが、やはり人間、楽を選んでしまうということでした。あ、過去形ではいけませんね。
熊本日日新聞「読者のひろば」不採用。