そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

規制改革推進会議の本質

5月4日付全国農業新聞の記事で、
政府の規制改革推進会議農林ワーキング・グループが
4月25日にJAの自己改革の取り組み状況を
農水省からヒアリングしたことについて書いていた。
農業者の所得が過去に例のない大きな伸びが続いていることで、
JAの自己改革の成果が出ていると農水省は主張したと。
数字的なものは省略するが、最後に
「(同会議の委員の)意見の多くが金融事業に集中するなど、
農業者の所得増大との関係が曖昧な点への指摘が目立った」
とかなり皮肉っぽく書かれている通り、
規制改革推進会議の本質が見えてくる。



地方創生の三つのキーワード

4月28日の合志マンガ義塾の第22回目。
「熊本の歴史・文化をマンガで描くー合志・湯前・天草・玉名」
橋本館長の話に出てきた地方創生の三つのキーワード。

1.文脈(ストーリー)
 ・・・歴史をたどって、自分たちの住む地域の有用性を認識
2.矜持(プライド)
 ・・・自分がその地域に生きてきたことに誇りを持つ
3.紐帯(ネットワーク)
 ・・・かつて関係があった地域との連帯感を蘇らせる

これらは、わかったふりでは解決になりません。
じっくりと向き合い、自分で調べ、自分で考えることです。



改憲4項目

4日の熊日に「自民党改憲4項目」についての記事があった。
原文に当たろうと思ったら、自民党憲法改正推進本部のHPでも、
議論について書かれているだけで、いまいちはっきりしない。
で、もう一度しっかり検索記事を見たら、
産経新聞が前文を載せていた。
熊日の記事(共同の配信だと思うが)における専門家の指摘。
9条の2 九州大の井上武史准教授(憲法
自衛隊を合憲化するだけの目的なら、従来の政府見解を書き込むだけで足りた。必要ない自衛隊明記にこだわったため、疑問の残る条文になってしまった」
この件に関しては、自民党は国民に対してよくリサーチを掛けている。
逆に、世論とはこんなものだろうと甘く見ている可能性もあるが、
安倍首相が自衛隊の最高指揮官である自分の存在にこだわっているのではなかろうか。

合区解消 元最高裁判事の泉徳治弁護士
都道府県単位の選挙区では、人口が異なるため『一票の格差』が
当然生じる」「選ばれた議員は地域代表の意味合いが強まる。
国会議員は全国民の代表』と定めた憲法43条とも整合性が取れない」
細かいところを詰めずに、とにかく素案をという感じ。粗案だ。

教育の充実 学習院法科大学院の青井未帆教授(憲法
「国の未来を切り拓く上で極めて重要な役割を担う」の文言が
「国家のための教育を国民に強いる根拠とされる危険性がある」
余計なものを追加した感じ。

緊急事態条項 同上
「このまま改憲が実現すれば、内閣の力が強くなり過ぎ、
国家の利益が個人の権利より優位になるのが当然という考え方に
つながりかねない」
安倍首相は自分は総理大臣だから、間違ったことは言わない。
というか、自分が言ったことはすべて正しい(正しくなる)
という稀有な思想をお持ちなので、こうなるのだろう。

党是だから改憲するというのが自民党の基本姿勢なので、
細かいことはあまり考えていないと思われる。
井上准教授はこう言っている。
自民党案には、理論的に詰められるべき事項が
検討されていないなどの問題がある。国会議員だけではなく、
専門家を交えて条文案を検討し、解釈がどう変るのかを
国民につまびらかにした上で議論を進めるべきではないか」