そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

歩道は自転車優先か。

 自転車に乗っている人は、あまりわき目を振らないように見える。自転車の構造上、視界は前方に集中していた方が危なくないからだろう。歩道上を走る自転車は、歩行者にとっては凶器以外の何物でもないのだが、それを認識している人は少ないと思う。
 自転車は本来車道を走るべき乗り物である。それが歩道を走れるようになったのは、自動車の通行に支障があること、乗っている人が無防備に近く、危険であることなどの理由からであろうか。
 そして今や、車道を追い出された自転車が、熊本市内では歩行者を追い払おうとしている。上通り、下通りでは自転車に乗っての通行が禁止されている。それを知ってか知らずか、歩く人波の間を魚のように走る自転車は後を絶たないが、その危険度から言えば普通の歩道上を走る自転車通行の方が、道幅が狭い分もっと危ない。
 しかしほとんど歩行者のことは眼中にない自転車運転者に、歩く人たちの方が道を譲る状況が続いている現在、いっそのこと、いわゆる歩道は「自転車通行優先」と規定して、「歩行者は車道の路側帯を歩くこと」と、条例で決めてもらった方がかえって潔いのではないかと私は思う。
                     (5/16/2003)

コメント:熊本日日新聞「読者のひろば」不採用。そりゃ当然だろう。しかし、例えば水道町交差点近くの歩道を通勤時間帯に歩けば、誰だってこんな気持ちを抱くと思うのだが。