そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

TVドラマ「危険な関係」11?/?/1999

 この秋のドラマはサスペンス物が多いですが、一番かっこいいのは「危険な関係」ではないでしょうか。タイトルはかっこ悪いけど、覚えてもらわなければいけないから仕方がありません。

 飯島直子の女性刑事もリアルでいいけど、少し世帯じみてませんかその点、藤原紀香には迫力があります。ミスター・ミステリアス豊川悦司に体格でも負けてません。
 とりたてて際立った個性の人がいるわけではないんですが、人間関係の糸の張りつめ方に緊張感があって、目が離せなくなるのです。

 そして、ホッとするエンド・ロール。風力発電所が見える風景の中を、藤原+稲垣のコンビが楽しそうにドライブしているシーンは、スタイリッシュです。稲垣吾郎がまた良いんです。トヨエツに対するライバル意識を静かに燃やしながらも、クールに演じています。

 ところで別のドラマで以前見たんですが、藤原紀香って走り方がすごくキマッているんですよ。日本の女優さんにしては。

Then and Now : 平成11年11月25日付熊本日日新聞夕刊「私にも言わせて」掲載。そんなものかもしれないが、このドラマについて、風力発電所以外に思い出すところがない。でも再度見ても、おそらく評価は変わらないであろう。自分が足が遅かったせいか、走りのかっこよさには、敏感です。
 ドイツ映画だったか「ラン・ローラ・ラン」という、女の子が走るだけの映画(と言ったら言い過ぎ)もかなり楽しみにしていて、見てみたら「走る」ことより、選ばれなかったもう一つの別の選択(人生)を描くという試みに優れていたので、感心しました。