そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

私の映画Srory『タイタニック』~6/11/1999・k142

在るところに映画好きの女と男がいた。

女『ローマの休日』に憧れる。髪もバッサリ、ヘプバーン・カットに。かと思うと『プリティ・ウーマン』にハマる。私の運命の男(ひと)は、どこにいるの?

男『燃えよドラゴン』に憑かれ、ヌンチャクに入れ込む。仕事につぶされそうになるも『ダイハード』に触発され、トレーニングに励む
―――こんな二人が豪華客船に乗り合わせた!

デッキを歩く男を見た瞬間「彼こそ私の理想のひと!!」と確信する女。その船が沈没する運命とも知らず。

しかし男は彼女に気づくことはなく「ローズ、ローズ!」と叫びながら、最後はジャックになりきって、海の藻屑と消えたのだった。

そして残された女は、ボートの上でしみじみと手鏡に見入り、深いため息をついた。

Then and Now : そこで、守田さんのアイデアに最大限譲歩して、書き直したものがこれです。こちらの方がわかりにくいような気もするんですが、確かこれで掲載。このときの筆名ナルホド・ディカフリ男。よくわかりませんが。