そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

公共交通の新規顧客を獲得しよう~7/29/2005・k293

 九州産業交通の支援企業にHISが決定した。本業が旅行会社であることを考えると、スケールの大きい事業展開が期待できる。

 問題は、地域の足であるバス路線の今後である。効率性を高めることには、もうすでに着手されていると思う。だが、20年以上も前からそう言われ続けているとしても、他のバス会社等も含めた、公共交通機関としての利便性の向上は、今も最重要課題である。 

 私が理解に苦しむのは、利用客を増やすことに執着するという姿勢が見られないことである。今現在バスを使っている人に対するサービスももちろん大事であるが、それで図られる増収は多くはないはずだ。ここ数年、一度もバスに乗ったことがない人に、使ってもらって初めて増収につながるというものではないだろうか。

 そのためには、路線網の再編より前に、路線を知ってもらうことが肝心である。バス会社の全従業員が、周りの人たちから、バスが不便な理由を一件ずつ集めきて、実質的な改善につなげるという確実な手段もある。どうして、バスを使わないのか、本気で県民一人ひとりに問いかけたことがありますか。

Then and Now:平成17年8月4日付熊本日日新聞「読者のひろば」掲載。最後が「問い掛けてはどうだろうか」に直してあった。同様の投書を何度かしているので、本当は主義に反しているが、ほんとに何とかしてほしい業界だから、また書いた。
ここには書けなかったが、経営再建中の産交では、かなり厳しいコストカットがなされているせいか、バス運転手のサービスがかなり低下したように感じられていた。いずれ、大きい事故につながらなければいいが、と心配していたが、産交運輸の方で、昨日起こってしまった。
産交運輸は、先に別の大手運送会社の傘下に入っていたのだったが。