そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

また逢う日まで、ひとりの悲しみよ

NHK−FM、太田裕美のミュージックプラザでは、阿久悠さんの特集をやっていて、
久しぶりに、ズーニーブーの「ひとりの悲しみ」を聞いた。
この曲は、後に尾崎紀世彦が別の歌詞で「また逢う日まで」というタイトルで、
大ヒットさせたものだが、
私は、この悲運のオリジナルの方に思い入れがある。
「明日が見える今日の終わりに/背伸びをしてみても何も見えない」という歌詞。
ラジオの深夜放送を聞いていた頃の
青春の空しさがよく出ていて、共感を覚えたんだと思う。
「また逢う日まで」もかけられたので、歌詞の聞き比べも出来たが、
プロの仕事ぶりがよくわかるテキストだった。

夜は、総合テレビで追悼特集をやってた。
昨日の今日で、すごいことやるなあ、と思ったのだが、
潤沢な予算で、アーカイブのデジタル化を進めていただろうから、
過去の歌番組の編集はさほどの苦労ではなかったのかもしれない。
というか、過去のスペシャル番組を流用したかも。
いずれにせよ、あれだけ多様な歌詞を、よく書いたなと感心した反面、
人気作家に誰も彼もがあやかったのだから、
日本はやっぱり狭い国だ。
ただ、阿久さんの場合、プロデューサーとして、自分から
ネクスト・ワンを常に開拓せずにおれないスピリットも多分にあったことだろう。