選挙対策と言われたガザ攻撃直後なので、辞退すべきだという意見もあった。
彼はメディアになかなか姿を現さないので、その記念講演の映像は、貴重なものだ。
テレビのニュースで見ることができてよかったと思う。
60歳になる彼は、世界のムラカミにふさわしく、普通に英語で話した。
日本語でなく、英語で世界中にメッセージを直接送ることが彼には必要だったのだろう。
とはいえ、卵と壁の比喩は彼らしいものの、どうも半熟という感じを受けた。
全文を聞いていないからだろうか。
「欠席して何も言わないことより話すことを選んだ」その勇気を讃えよう。
いや勇気という言葉すら、色を失ないそうな気がする。
政治家と比較するのはよそう。そもそもやるべき仕事が違うのだから。
村上春樹が、自分は卵の側に立つと言ったそのことについては、誰も文句を言えないだろう。
A novelist stuff.