ガソリンの値段が、上がれば上がるほど、
スタンドの経営状況は厳しくなるらしい。
去年の価格暴騰で、
もともと淘汰されかけていたガソリン・スタンドは、
追い打ちをかけられるように、
次々に閉店していった。
近所のスタンドが無くなって困るのは、
やっぱり利用者なのだが、
コンビニみたいなもので、
どこそこにあるのに慣れていたせいもあるだろう。
併記するのもナンだが、
銀行の支店というやつも、
統合されたり、移転したりして、
もう以前みたいに、どこにでもある状態ではない。
ネットバンキングが普及すれば、
一般市民にとって、
銀行の支店まで出向くことの必要性は減少する。
それに、コンビニのATMがあるから平気、という人は
増えるばかりだろう。
そうやって、時代が移れば、
どんな業種も希少種となる可能性はある。
と、ここまで書いて、やっと本題である。
本人が亡くなり、著書もあまり見かけなくなってから、
気になるようになった田中小実昌さん。
珍しくブックオフで見かけた。
アマゾンでは、いろいろ見つかる。
まだ、覚えている人がたくさんいるうちはいいが、
次第に人々の記憶から遠ざかり、
埋もれてしまう作家も少なくないだろう。
それを思うとき、
閉店したスタンドや、コンビニのことを思う。
亡くなった人のように、
無くなった銀行の支店を...
思うわけないか(笑
笑えないのは、たとえば、この「晴れ永遠」みたいなブログだ。
わずかだが、有料コースなので、
私が死んで、口座が閉鎖されてしまったら、
翌月には、きれいさっぱり消えちゃうんじゃないだろうか。
本人と無関係にいつまでも残るってのも、
ちょっとなあ、という気もするので、
まあ、いいかって感じもします。
Thinking of a service station and the convenience store which closed.