そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

年の瀬に『カウントダウン』

北海道の夕張市に隣接する
架空の地方自治体 幌岡(ホロオカ)市。
そこの最年少30代の市議会議員が、
故郷の財政を破綻させたベテラン現職に対抗して
市長選挙に臨むお話。

唐突に始まって、ストレートに突き進むストーリー。
Amazonでの批評はみんな当たっています。
でも、地方選挙のダイジェストを分かりやすいお話に
しているので、いろいろと参考にはなります。
公職選挙法のディテールは、?もあるものの、
市議会での質疑は、よく取材しています。
でもそれだけでは小説にはならないんだなと実感。

それに人物が類型的で、深まる間もなく投開票日に。
もっと絡ませることもできたかもしれないが、
これくらいの読みやすさで
気軽に読んでもらって、自分の住む町のことを
考えるきっかけにしてくれることの方が大事だろう。

しかし、新市長、どうやって幌岡市を再建するんでしょうか。
それはいつかまた書いてほしい物語である。