そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

セント・マルモズ・ファイアー

阿部サダヲは、ワンパターンだという人、
多いと思います。
でも、相手役次第では、
あ、こんなの初めてだ!とか思ってしまう。
それを人は個性と呼ぶのだ。

TBS系の注目ドラマ「JIN」を
視聴率で抜きそうだと話題のドラマ、
その名も「マルモのおきて」→リンク
子どもと動物が出るドラマにハズレなしと
よく言われるのですが、
両方、それも子どもは男女双子。
これでコケるようなドラマを作るプロデューサーは、
おそらくこの世に存在しないであろう。
つまり、当たって当たり前。
その上、NHK朝ドラ「てっぱん」に因んで、
と私が言うだけだが、
エンディングテーマは、ダンス付きである。
これをさほどお金をかけてないで作ってしまう、
やっぱり人間頭を使わないといけません。

週刊朝日6月10日号の記事で、
今井舞さんが、コメントを寄せている。
はっきり言って、記者が適当に端折ったから、
こういうコメントになったと思われれるので、
今井舞氏に代わって、抗議の意味で引用する。

「『マルモ』は『JIN』と真っ向から勝負したら負けるから、
『JIN』を見ない人は誰か?を逆算して、
完全に子どもだけをターゲットに絞ったドラマですね。
ただ、主演の芦田愛菜ちゃん(6)がカワイイから、
大人もつい見ちゃう。
『JIN』は録画して、『マルモ』は子どもと一緒に
っていう人が増えているのかも」

まず日曜の夜9時から10時に、
少なくとも小学生にテレビを見せてはいけません。
月曜日のために、9時には寝せなければならない。
だから、最初から子どもを狙ったとしたら、
それはフジテレビは教育上よろしくないことを
平気でやっていますと宣言しているに等しい。

本来「マルモのおきて」のようなファミリーコメディは、
TBS日曜劇場の持ち味なのだ。
そういう意味で、「JIN」の逆張りをやっておる。
「完全に子どもだけをターゲットに絞っ」ているのだったら、
重ねて書くが、フジテレビは世間様に申し開きが出来ない。

今回の続「JIN」が弱いのは、
NHK大河ドラマ龍馬伝」で、
一応坂本龍馬の人生を最後まで見ちゃってるからね。
それにSF的興味は、あんまり引っ張られ過ぎて
薄らいできてしまっている。

芦田愛菜ばかりが注目されるのもどうかと思う。
男の子、鈴木福の存在がなかったら、
これほどまでに楽しくならなかったに違いない。
毎回見てる人は、
ね、みんなそう思うでしょ?

タイトルの「マルモのおきて」の「おきて」がまた良いし、
マモルの勤め先が文房具メーカーだっていうのもいい。
往年のコメディ「スチャラカ社員」をなんとなく思い出す。
なんて言っても、通じない人が多いだろうけど。