そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

国旗国歌の強制 どう考える

9月4日熊日の「争論~国旗国歌の強制 どう考える」で、
関西学院大教授 野田正彰氏が述べている。

大阪府で起立義務付け条例がつくられたが。
橋下徹知事がやっているのは、
受け狙いのパフォーマンス。
教育には何の関心もなかったが、
弱いものをたたいて自分を強く見せ、
格差が進行する社会にいる府民の不満を和らげるという
政治的な意図ではないか。
教育の現状について府民に伝え、
教育がどうあるべきか、
自分の思想を語ることはしていない」

知事が受け狙いのパフォーマンスをしているとして、
それを意識的にやっているのか、そうでないのか、
その違いは大きいと思う。
意識的にやっているのであれば、
「格差が進行する社会にいる府民の不満を和らげるという
政治的な意図」がその第一に挙げられるだろう。
大阪府民に聞いてみたいものだ。
「起立義務付け条例」で満足したか。
来月に大阪府知事大阪市長のダブル選挙が予定されている。

橋下徹支持者は、よくやったと言い、
反対者はますます不満を募らせる。
それで国旗国歌の意義が認識されることも
ないような気がするし、
教育そのものについては、尚更である。

同じページで、
明星大教授 高橋史朗氏は、
国旗国歌の教育がなぜ必要なのか、と問われ、
「国際社会の中では、自国、他国の国旗国歌を尊重することは
常識だ。国際的な慣行、マナーとなっている。
これから国際社会で日本人として生きていく子どもたちに、
きっちりと教育すべきだ。
この教育を受ける権利を
子どもが奪われないようにする観点も必要だ」
と答えている。
「外国と比較しながら、
国旗や国歌には各国の理想や歴史が
刻み込まれているということを
客観的に学ばせることが大切だ」

立たない教師がいることが、
子どもの無垢な心を傷つけたかどうか。
おとなになった子どもたちに聴いてみないと、
わからないだろう。
私だったら、そのことで処罰されるということに
恐怖心を抱くと思う。

国旗国歌法を作ったときに
強制するものではないと言っていたのに、
こうなっちゃうんだな。
だから反対したんだよって言う人の理屈が
正しいものになるんだな。

私自身は起立するし、君が代も歌うけれど、
ほとんどの場合、形式だ。
日本の歴史や理想や現実は常日頃考えているのである。
子どもたちの教育において、
国旗国歌そのものよりも他に学ぶべきことは
山ほどもあるに違いない。