そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

TPP交渉の失速

今日の熊日朝刊に
「世論にらみ日米及び腰 TPP交渉の失速鮮明に」の記事。
「再選狙うオバマ大統領 増税に懸ける野田首相

見出しそのままに受け取ればいいのだけれど、
例えば
「交渉の停滞がはっきりしたことで、
日本の参加を後押しする推進力はしぼみつつある」
と書かれているが、「推進力」とはいかなる個人、団体であろうか。

その後に
「6月の参加表明、9月交渉入りというシナリオを想定した通商筋も
『交渉が遅れるなら日本が年内に参加できなくても問題ない』
と戦略練り直しに動く」と続くのだが、
通商筋っていうのは?
なんかわかったようでわからない。
経済産業省は昔通商産業省と言ってたので、
それだろうか。

「遅々として進まない日本の通商交渉に、
産業界のいら立ちは頂点に達しつつある」
とも書かれているが、
中立の立場を取ろうとすると、
こういう書き方にならざるを得ないのだろうね。

「TPP参加は日本の産業の発展に不可欠。
各国の利害調整を乗り越えて交渉を妥結してほしい」
(JFEホールディングス)
「と悲鳴に近い声が上がった」

産業界は、「日本の産業の発展に不可欠」なんて言うが、
そう言ってる自分たちのことしか考えていないだろう。
国民全体のことを気にしていたら、
会社がなくなってしまう可能性もある。
「君子危うきに近寄らず」と言うが、
近寄った場合の結果は、
近寄らなかった場合には知るよしもないのである。
その逆もあるわけだが。

私はTPP交渉参加に反対だ。
理由を書けと言われても説得力のある主張はできないが、
賛成か反対か問われると思うので、
反対だと書いておく。