そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

スマートライフプロジェクト

7月22日 日曜日

午後1時より、
熊本再春荘病院地域医療研修センターで
第1回再春荘健康講座
「あなたの膝は大丈夫ですか」に参加。

整形外科の米村憲輔統括診療部長のお話は、
見かけによらず、軽妙なシニカルさがあって、
小1時間ではあったが、なかなか面白かった。
個人的な感想です。
ただ、こういう講座に職員が不慣れなこと、
驚くべきであった。
他所の同様の講座を聞きに行ったことの
一度もないのだろうか。
不手際ではないが、要領の悪さが目に付いた。

ま、第1回目だから、こんなものだろう。

演題には「健康寿命を延ばそう」とある。
旧厚生省が2000(平成12)年から始めた健康日本一
(国民健康づくり運動)は2010年をめどとするものであった。
それが目的達成を少し前の2008(平成20)年、
「すこやか生活習慣国民運動」に変わる。
そして、その次はさらにスピードアップして
2011(平成23)年、
Smart Life Project というのにまた乗り替わる。
米村先生の話とパワーポイントのレジュメを基に
いま、これを書いているので
記憶、記録違いがあるかもしれませんが、
大筋はそういうことである。
つまりよく言えば、次々に
効果的な政策を打ち出している。
悪く言えば一貫性がなく、きちんと検証したのかどうか、
よく分からないうちに、次の機軸に移っている。

先生は現場の医療担当者として、
そういう国の動きを少し皮肉交じりに見ている。
間違ってはいないけれど、
そうころころ目先を変えるべきことか、とばかりに。

スマートライフプロジェクトのホームページ→リンク  
これは結構リキが入っている(とも言える)。
が、代理店に丸投げという感じも。
「健康日本21」も「すこやか~」も
ちゃんと残っているではないか。

膝、関節系には加齢とともに障害が出てくる。
それをロコモティブ・シンドロームと名づけた。
そして厚生労働省はこのロコモ対策が、
健康寿命を引き上げるために重要であるとしているのだ。

特に一般的には重視されないが、膝は傷みやすく治りにくい。
そして歩行障害が負の連鎖をもたらす。
ロコモとメタボと認知症は、
俗にダーク・トライアングルと呼ばれる(勝手に
私が命名した)。

膝が悪くなって歩くことが困難になると、
肥満に陥りやすくなる。そこから認知症までの道のりは、
それほど遠くはない(個人差はあるだろうが)。
国家的な命題は、
死ぬまではなるべく健康でいてほしい。
医療費介護費用の膨張を抑制したい。
本音はそこにあるのだろうが、
しかし国民個人の側で考えても、
生活の、そしてまた人生の品質を考えたとき、
健康で過ごすことが出来る老後は、
どれだけ満ち足りたものになるか、
想像することはそれほど難しくはない。

どれだけ気をつけても、病気にはなることもある。
しかし、それを避けるために自分で無理せずできることは、
やっぱりやっといたほうがいいだろう。

健康とつく物、事には取りあえずとびついてしまう。
これも人の性(サガ)というものか。
これはドコ(デ)モ・シンドロームとでも名づけよう。