8月25日の熊日「インタビュー百人百話」は、
米コロンビア大教授シーナ・アイエンガーさん。
私たちは、記憶の中の「取り出しやすい情報」に
注目することが多いのです。
数字や目に見えるものを重視する傾向もあります。
ここで判断にゆがみが出るのです。
確かにそうだと思う。
そしてそれは訓練で克服することができると。
経験に基づく直観を鍛えるには、
選択に至った思考プロセス、
判断に用いた情報を書き留め、
その後、その判断について自己評価する。
それをきちんとこなすのは、
個人的には至難のわざである。
が、それが出来れば人間的な成長もあるかも。
有権者や一般社員が政府や社の幹部に、
質問や疑問をしっかり投げ掛けていくことも重要です。
にらまれるから質問をしない。
上司の提案に疑義を挟まないというのはいけません。
気になるのは、日本人がしばしば使う「仕方ない」という言葉です。
こうした文化を変えないと国家や企業の選択は誤りを繰り返します。
ま、この日本人の「仕方ない」には、
古来より狭い島国という国土で、
地震や台風といった自然災害に理不尽な仕打ちを受け続けてきた
結果、そういう諦観がなければ絶望の淵から
這い上がれなかったということもあると思う。
しかし時代は経験を踏まえ、
日本人も変わり成長した部分もないではあるまい。
いつまでも「仕方がない」に甘んじていてはいけないのだろう。
誤りを繰り返すのも人間ならば、
やはりそれを克服することも人間の業(ワザ)である。
個人的には「根気」の問題だ。