そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

卒業

合志南小学校の卒業式に出席した。
卒業式の日に桜が満開(に近い)というのも
あまりないことだと皆さん話していたが、
私自身の記憶はあまり確かではない。

南小学校は、30年前は新興であった住宅地の高齢化に伴い、
児童数も減少傾向にあったのだが、
近隣の開発が急激に進み、再び増加している。
今年度新しい教室が6教室増築された。
今年卒業の6年生は3クラスだったけれど、
来年(といっても来月)の新1年生は5クラスになるという。

ところで、1月5日のくまにち*SPICEに、
熊本市スクールカウンセラーの岡崎光洋さんが書いている
「思春期コラム ココロとこころvol.47」。

タイトルは「夢は願っても叶わない!?」である。


 最近、「夢は願い続けていれば必ずか叶う」的な
 発言をする人が多すぎる気がして、嫌気が差しているのです。
 夢をかなえた人の発言だから取り上げられるのでしょうが、
 現実にはその人たちの陰に、
 かなえられなかった人が大勢いるはずです。


確かにねえ、へそ曲がりな発言ですが、

 「夢は願ってもかなわないことも多い。
 しかし、その過程こそ、独自の人生を創るのでは?」

という主張は素敵だ。

 多くの人は夢のレベルを現実に移し替えながら生きている。
というのもいいですね。

ただ、夢から現実に立ち戻れず、
まわりの人を不幸にしてしまう人もいる。
少なくともフィクションではよくテーマになる。
諦めたら終わりだという理屈も、
夢をかなえた人の発言に過ぎないのだろうか。

夢を見ることは悪くない。
しかし、願ってもかなわないことも多い。
だから夢は美しいし、見るのが楽しい。
やっぱり夢は叶えるものではあるが、
かなわない夢があることを知ることが成長だ。

今日卒業した子どもたちは
それぞれにどんなことを思っているのだろうと思いながら、
ステージ右側のスクリーンに映し出された
(おそらく入学当時の)写真と
そこに書かれた将来なりたいものを読んだ。
その隣では、実物の本人が名前を呼ばれるのを待つ。
粋な演出だが、
その映像が残ったとして、十数年後にどういう思いで
それを見ることになるのか考えると、
ここだけの話、少しシリアスな気持になる。

でも、諸君。
それが人生であり、そうやって続くのだ。
そこから降りてもいいが、
やっぱり歩いて行こうではないか。
どこかでその路が交わるかもしれない。
そのときは会釈してくれたまえ。
たとえ私の認知があやしくても、
それは許してくれたまえ。

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