そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

映画『ゴジラ2000』~2/?/2000・k140

 ゴジラは完成されたキャラクターである。喋らないし、性格にも深みがないから、シリーズ化は本来むずかしいはずだ。それが、これまで続けて来れたのは、敵役に毎回強力な怪獣を仕立ててきたからだろう。

 しかし、ただそれだけではもうダメだということが『ゴジラ2000』を見て、つくづく思い知らされた。特撮はかなりよく出来ていて、見ごたえはあるし、ゴジラ・ウォッチャーというのも映画『ツイスター』の竜巻を追いかける科学者みたいで、面白い設定なのに、それらが全然生かされていない。やっぱり人間側のドラマがきっちり描かれていてほしい。

 ボンド映画がワン・パターンでありながらも見せ場を作れるのは、ボンドに頼りきらず、他の登場人物が(ボンド・ガールに限らず)魅力的だからだと思う。

Then and Now : 熊本日日新聞「私にも言わせて」不採用。そういえば、ゴジラ・ウォッチャーって、よかったよね。真似っこにしても。と、それを思い出しただけ。