そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

美しい戦争

俺は、君のためにこそ死ににいく』という映画は、
製作総指揮が石原慎太郎(74)ということで、もともと色眼鏡で見られるが、
それは仕方がない。
74歳というのは、戦時中、バリバリの軍国教育を受けたにも関わらず、
戦場に赴けなかったことで、かなりのコンプレックスを抱いている年齢だ。
だが、そうは言いながらも、実戦に参加できなかったことで、
決して自分たちは戦争で死ぬことはないという根拠のない自信も持っている、
実に厄介な世代なのである。
だから、国のために死んでいった若者たちの、取り返しのつかない犠牲の上に、
今の日本があるなんてことを真顔で言われても、
所詮、終戦後の世界を、ちゃっかり生き延びちゃったんじゃないの、あなたたち、
と私は言いたい。
とはいえ、やっぱり生き延びたことの方が、今風にいえば結果的には勝者である。
都知事は、丁度、そんなことに少々のうしろめたさを感じる年代なのかもしれない。