毎度おなじみの小泉今日子の書評。
少し遅くなったけれど、8月19日の分。
松浦寿輝著『川の光』
中央公論新社 1700円
「実際の私は音を立てずに歩くことは無理だけど、
本を読んでいる私の頭の中ではそれが出来てしまう。
私は、こういう時に読書の幸せを感じる」
こういうのを読むと、私も幸せを感じる。
読書のページにぴったりの一文ではないか。
因みに、本よみうり堂へのリンクは、こちら。
もう1本。9月2日は、江國香織著
『がらくた』新潮社 1500円
「自分にとって大切な思い出でも、
他人の目にはなんの価値もない「がらくた」のように
映ることもあるだろう」
う~む。こういう俗な表現は、ちょっとなあ、
小泉、他に書きようはなかったのか。
と言いたいが、締め切りもあるし、
仕方ないやね。そんなこともある。
でも、書き出しは、可愛くて抱きしめたくなるよ。
リンクは、これ。