地球温暖化防止のために、
二酸化炭素の排出量を削減しなければならない。
しかし、今の生活水準を落とすことは考えたくない
というのが一般的な意見だろう。
本来、経済成長と環境問題は相反するものだと私は思うが、
そこを何とかするのが人間の知恵というものだ。
国の政策は経済が主で、セールスポイントに、耳に優しい
「エコ」をくっつけたようなものが多い。
もちろん経済の弱体化は、
治安の悪化へとつながるので、それも大変だが。
身近なエコの第一歩、家電製品の省エネ化はかなり進んでいるが、
その基準は旧来の自社製品との比較である。
スイッチを切ったり、コンセントを抜けば、
節電できるというのはわかりきった話だ。
1時間使えば、消費電力は何ワットかという計算式を、
中学生ぐらいのときに習ったような気がする。
今使っている家電製品で、その数値を計算してみることから、
まず始めてみてはどうだろうか。
省エネ家電への買い換えを促進することは、環境への配慮と
GDPを両立させる優れた政策かもしれないが、
廃家電の処分もまた問題である。
Then and Now : 平成20年3月9日付熊日読者のひろば欄に掲載。
冷蔵庫だったか、消費電力量