見終わって、たいへん満足したドラマだったので、すぐに感想を書くべきだった。
もう忘れかけています。テレビドラマなんて、そんなものか(苦笑)
前にも少し書いたけれど、エンディングに向けて、どんどん面白くなってくるという、
テレビでは、なかなかお目にかかれない作りだった。
山田太一脚本の場合、お話がきっちり出来上がっているので、
全部通して見てから本当の評価を下すべきだろう。
赤ちゃん置き去りのエピソードには、少しハラハラさせられたものの、
こんな善意の人ばかりなんて「ありえない奇跡」だったね、まるで。
さりげなく時代を描きこんでいく手腕。というより、テレビ局の寛容を見たと言うべきか(笑)
しかし、祖父役の井川比佐志に代表される偏屈さにしても、その深さたるや、なかなかここまでうまく描くのはむずかしいだろう。
「ありふれた」日常の機敏が「奇跡」にすら思えるようなテレビ業界の世界観。
21日土曜日にNHK総合で、「どうなってしまう?テレビの、これから」という討論番組をやっていたが、
そんなものより、このドラマの方がよほど、「テレビのこれから」を示唆していたと思う。
Where do they take us to with the television ?