10月23日の熊日の「くまもと経済教室」、
熊本県立大総合管理学部教授 棟方信彦氏によると、
マーケティングは、送り手から受け手への手紙に例えられる。
「ブランドが顧客の記憶の中にしっかりとつくられ、
ブランドに対し認められた価値が
商品選択の判断基準として働き、
結果、特定の製品が買われるのだ。
これが顧客創造の仕組みである」
「つまりブランドは企業のマーケティング活動と、
消費者による選択的な価値の受容とが
共同作用した結果、生み出された
ひとまとまりの製品記憶なのだ」
「消費者にとって最も印象深い評価要素がより強く記憶される。
その中で重要な要素は、消費者の共感を得た体験、
忘れ難い使用場面などであり、
これらは常に消費者の感情と結びついている」
と。
ブランド・イメージを形作るのは、
そのブランドを先駆的に所有、使用している人たちの姿である。
そして、自分と彼らを同化する人々が増えて、
体験や使用場面を夢想することで、
ブランドは、まさに確立される。
先駆的な人たちを利用する。
それも、マーケティングのとっかかりと言えるだろう。
Structure of the customer creation.