そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

件名:やらせメール

原発再開支持を訴えるメールを送るように
メールで依頼したという問題。
誰がどのように具体的な指示を出したか、
なんとなく雰囲気を読んで、そういう流れになった、
というのがありそうな話ではないか。

そういう立場にいたら、
同じことをやっていたかもしれないと思う。
しかし、コンプライアンスの極意は、
「ちょっと待てよ」である。
それはやっていいことか、悪いことか。
社内的にはオッケーでも
世間はそうは行かないのではないか。
そう思った人がいて、
それをリークした人がいたのだろう。

リークというと、ちょっと後ろ暗いが、
公益通報という考え方がある。
合志市自治基本条例第22条(公益通報)では、
こう書かれている。

 市の執行機関は、適正な市政運営を確保し、
 公正な社会を実現するという公益のため、
 市政に係る違法と思われる行為などに対し、
 市の職員等から行われる通報を受ける体制を整備し、
 当該公益に係る通報を行った者が、
 通報をしたことを理由として不利益な取扱いを
 受けることがないように適切に保護します。

やらせメールが違法かどうかは分からないが、
法令を遵守するというコンプライアンス
社会の要請に応えるという根っこの意味では、
「ちょっとこれはおかしい」と声を上げた人がいたことは、
誰がどう指示したという騒ぎとは別に、
きちんと評価しなければいけない。

原発が再開できなければ、
電力会社として経営危機に陥る危険性は増大する。
その危機感がわからないではないが、
打つ手が違っていたということだ。