熊日夕刊に「科学する人」という連載があって、
6月22日は「材料科学者の細野秀雄さん⑤」で
「この項終わり」だった。
あまり熱心に読んでいたわけではないが、
その記事のここが目を引いた。
色や手触り、においといった五感も大事にする。
「発見のきっかけはたくさんあるはずだが、
見逃されている。
何かいつもと違う現象が起きたとき、
それが世の中で新しいことと
見分けられるかどうかが勝負だ」
特に新しい指摘ではない。
しかし、どんな場面でも適用できるのではないか。
五感を大事にする、
五感を信じるとは、
自分の中の野性に頼ることとは限らない。
カート・ヴォネガットがよく書いていたが、
人間は脳みそが大きくなりすぎて、それが災厄を招くと。
だが、その脳みそでは自分の経験だけではなく、
他から得た知識やそれを活用する知恵のシナプスが
出番を待っている、ということもあるでな。
五感は斥候。
凄いひとだとは分かったが、
どういう人なのか検索してみると、
「爆笑問題のニッポンの教養」に
とっくの昔に出ていた。→リンク
興味が湧いた方は、どうぞ。