菊池地域農業協同組合の農政連合志支部研修会で
ノンフィクション作家関岡英之氏の講演があった。
演題は「TPPと私たちのくらしへの影響」である。
いつから日本の自殺者が急増して
3万人台になったか、そしてその原因は、
というところから話に入る。
それからしばらく、失われた20年の原因と
アメリカからの年次改革要望書の影響について。
TPPについては、
最初はよくわからなくて、参加の是非の判断も
つかずにいたのだが、いまは
原則反対の立場を表明できる。
原則つきであるのは、賛成に近いというわけではなく、
TPPに関係なく、
このままではいけないという思いもあるからだ。
関岡氏が最後に質問に答える形で述べた違和感。
農業は単なるビジネスか、
主食である穀物の自給率(カロリーベース)を高めることと、
金額ベースでの自給率が高ければいいということは違う。
食の安全保障という意味においても
特別なものではない一般の農業をどうするかという問題。
最初に自分は農業について詳しいわけではないと
前置きもあったが、そういう意味では私と同じ立ち位置だ。
ただ合志市に限った農業で言えば、
合志市の農業者が稼げる独自の産品があれば、
米や大豆なんて、国内であればどこかよそで
作ってくれても構わないという考えもある。
TPPにおける保険・共済については、
1月にこの晴れ永遠に書いた
「懸念」というエントリーをご参照ください→リンク