そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

熊本都市圏協議会

昨日は午前中、菊池恵楓園で、合志中央小学校の6年生を案内、
午後は、くまもと森都心プラザで開かれた
熊本都市圏協議会公共交通作業部会講演会に参加。
講師は、元埼玉県三郷市職員の大野練夫(おおのいさお)さんで、
国土交通省関東運輸局地域公共交通マイスター。
演題は、地域公共交通の確保維持・活性化の取り組みである。

三郷市の場合、首都圏の中でも都心部に近く、
鉄道や幹線道路も走っていて、もともと好条件の上に、
住民はバス網の充実を渇望していた。
またその上、新規参入したい事業者が複数あったなど、
その時期を外すことはあり得なかったと思うんだけど、
市長がその気にならなければ、何にも始まらない。
「自治体の予算は市長のビジョンに左右される」とね。

そうは言っても三郷市の場合、
路線バスの経営自体は民間でやってもらうと一本筋が通っていて、
行政は、プランナーであり、コーディネーターであると、
最初からきちんと役割分担が考えられていた。
好条件がそろっていたからだ。
とどめは、つくばエクスプレスだったようだ。

大野さんの話でも、
たとえば「衣・食・住+情報+交通」というように、
移動権というか、移動が自由にできることが
当然のこととして求められる時代だという考えがあった。

バスはもともとオムニバスというワードであったように、
乗り合うことが重要だという大野さんの視点は、
多少ひいき目に思えるが、大切なことだと思う。

他に特徴的だった意見としては、
バスロケーションシステムは、遅れることが前提のシステム。
それより先に、渋滞解消に取り組んだのか。
同じお金なら、交差点改良に使うべき。
なぜなら、道路は車だけが走っているわけではないから。
この辺は、なるほどなと思わされた。

成功した都市だからこそ言えるのだろう、などとは思わずに、
わが市の条件に当てはまる公共交通を考えなくてはいけない。
という月並みな結論になりましたね。

各市町村の担当者がわんさと集まっていて模様だが、
これって、それぞれの自治体の今後の政策に
本当に活かされるのであろうか。
まずは、講演を聞いてのレポートを提出してもらって、
それを材料をもとに、
協議会で熊本の実情にあった議論をやってもらいたいものだ。