そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

四つのゼロ

昨年の4月16日の熊日教育のページ。
神戸連続児童殺傷事件を担当した元判事 井垣康弘さんのインタビュー。

「子どもを非行に走らせるのは
①居場所がない
自尊感情がない
③人生の目標がない
④他者から必要とされていない
―という『四つのゼロ』がそろったとき。
そのとき少年は自分の命も他人の命もおろそかにする。
統計では2013年に未成年の547人が自殺、
37人が殺人や傷害致死などの生命犯で家裁に送られている。
子どもたちを四つのゼロから救い出すのが社会全体の責任です」

「殺人願望と自殺願望は表裏の関係です」

毎朝、近くの公園でラジオ体操会をやっているのだが、
ほぼ毎日、たばこの吸い殻と、ペットボトルか空き缶が落ちている。
ごみのポイ捨ては、犬のマーキングと同じである、
というのが私の理論なのだが、
まさにこれ見よがしに捨ててある。
公園の東屋の下にはコンクリート製の擬木ベンチがあり、
まさに「居場所」なのである。
夜には、煌煌と輝く大きな照明が一基ある。

私なりにプロファイリングして、
おそらく少年(達)ではないかと思う。
夏場は、蚊取り線香持参でベンチに座り込むパトロールもやった。
しばらく来なくなっていたが、最近寒いのに来ているみたいだ。
ただ、何らかの手段で、ここを追い出しても、
それで何の解決にもならないことが分かっているから、
ほぼ毎朝、根元まで吸ったたばこの吸い殻と、
ペットボトルや空き缶を拾って帰るのだ。

それらを元に戻して山積みにしてやろうかという、
大人げない思いに駆られながら、
割れ窓の理論を思い出すのである。