公民連携(PPP)推進のための研修第2回(発展編)
伊庭先生には前回の復習からやっていただいて、
本当に助かった。
忘れていたこと、分かっていると思っていたこと、
その両方を確認することができたからだ。
「PPPは今のところ、ただの理念である」
「PFIとは何か、という質問自体が間違っている。
PFI法に基づくPFI事業とはどういうものか、
と聞くべきである」
そのいずれも、この公民連携の本質をよく表すと同時に、
これからの限りない可能性を示しているように思う。
法的な部分や手続き上の問題以前に、
拙速を慎むべきことが最も重要ではないか。
「まず、PFIでやることを宣言すると同時に
実施方針を早く出すこと。
そしてそれを住民に公開すること。
PFIでの事業実施が良い方法だと
みんなが認めるかどうかにかかっている」
それは地方自治の基本なので、
PFI事業だけがそうだと言うわけではないはずだ。
補助金をもらうために今や必須である
公民連携はそれぞれの自治体において、
自分たちで定義しなければならない。
用意された資料に「手法決定の手順」という
実に完結で核心をつくフローチャートがあった。
小中学校分離校の新設をそれに則って
説明してくれていたらもっと建設的な議論になったのに、
と残念だ。
(続く)