そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

ピルグリム

ピルグリムとは「巡礼」という意味だったと思う。
大同生命のときのお客さんを中心に、年に一度の
挨拶回りをした。
今朝の熊日で昨日の合生の火災が、安永元教育長宅で、
亡くなられたと見られているという記事を読み、
愕然としながら、高校の先輩の事務所を訪ねると、
やはり今年亡くなった坂本弁護士の話になった。
毎年年賀状のやり取りをしながら、
氏のブログを開いたことがなかった。何ということだ。
ちょうど先輩が写真集を発行した頃、酒席で不遜にも
私も文章では負けないと主張してしまった。
いや自分は絶対に負けないと、先輩が珍しく反駁されたことを
いま懐かしいというより恥ずかしく思い出す。
そのときも、後で反省したんですよ。
だって、弁護士相手に言葉で負けないなんて、少なくとも
そんなことを先輩相手に吐いてしまったお前は何者だ。

月日は流れ、熊本県弁護士会の会長在任時、
映画監督の森達也さんの後援会が開催された。
終了後、恐れ多くも打ち上げに誘ってもらい、
森達也さんとも親しく語らせていただいた。

実は小学生ぐらいのときから、隣家の兄ちゃんの友達として、
なぜか記憶にあった人だったのだ。いや、あれは
高校生のときのことだっただろうか。

アイドルオタクとして、ももいろクローバーZや、
乃木坂46の話をもっと聞いておけばよかった。
一言でいうと、デビュー仕立ての健気な頑張りが魅力だ、
有名になったら興味が薄れる、そういうことだったと思う。

あと、弁護士過剰の時代、若手の行く末を心配しながら、
オレたちは何とか逃げ切れるから、まだ何とかなるけど、
と言われたことは胸に刺さった。
自分のこと以上に、仲間や後輩のことを気遣っておられた。
もはや、こんなに早く逃げ切ってしまわなくてもよかったのに、
そう言う他に言葉がない。
奇しくも事務所の閉鎖は昨日のことだった。

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