そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

観光立国への道

昨年の4月27日付熊日の「争論」は、
「観光立国 実現するには」がテーマ。
小西美術工芸社社長のデービッド・アトキンソン氏と
跡見学園女子大准教授 篠原靖氏の2人が
それぞれの考えを述べているが、
共通しているのが「おもてなし」に効果がないという点。
正確にいうと、篠原准教授の場合「日本を初めて訪問する
動機にはならないだろうが、訪日外国人旅行者の
リピーターを増やす点では効果があるだろう」である。
アトキンソン氏はもっと辛辣だ。
「日本人自身の自己満足的な世界観という側面が
あるのではないか」
「(東京五輪パラリンピック誘致でのアピール効果について)
おもてなしが素晴らしいと決めたのは日本人であって、
相手の外国人観光客がどう受け止めているか
という視点がない」
2020年に訪日外国人旅行者数4千万人という目標は
可能かという問いに対して、
「観光を第4の基幹産業と位置づけて進めれば可能だ」
と答えている。
関連して検索していたら首相官邸HPに
「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」があった。

www.kantei.go.jp

 

 

デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

 

 

 

新・観光立国論 モノづくり国家を超えて

新・観光立国論 モノづくり国家を超えて

 

 

 

ブック・オフストーリー

わりと新し目の新書等を数冊ブックオフに持っていった。
1刷100円にもならないが、
次の読者が選んでくれればいい話である。
しかしブックオフもビジネスとしてどうなのだろう。
コンビニではないが、なくなったら困る。
古書も売れなくなっていると聞く。
少子高齢化の影響はここでも現れてくると思う。
それは今の若者が本を読まないということに関係なく、
団塊の世代がかつて買って読んだ相当数の書籍が
そのうち処分されることを意味する。
というか、後生大事に取っておくという発想を
持たない人の方が多いなら別だが。
ブックオフの棚を久し振りに眺めてまわると、
書物の送る人生、ではなく何というのか、運命か、
いずれにせよ翻弄されるものである。
ただ、ブックオフの書棚に並んでいるということは、
一度は購入されたわけだから、まだ本としては
多少なりとその存在意義が認められたということになる。
食べられず消費期限が過ぎて処分される食品はどうだ。
そういう時代に生きていると言えば
それだけの話なのだが。