そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

ジェネレーションD

先週と今週の2週に渡って、山下達郎の「サンデーソングブック」は、竹内まりやのニューアルバム『デニム』の特集だった。山下のプロデューサーとしての力量は、相当に評価していたのだが、以前はあまり好きではなかった彼女の歌。人生経験を積むごとに、作家としても深みを増してきた。彼女のちょっとべたっとした歌い方にも慣れてきたあるとき私は、加藤和彦安井かずみの後を継げるのは、この山下竹内のコンビ以外にはないのでは、と気づいたのだ。つまり、ロック世代のおとなの聞く上質のポピュラーミュージックですね。山下達郎のビジネスセンスの確かさは、それを支えるスタッフの力に負うところも大きいかもしれないが、今回もボーナスディスク、アナログ盤を始め、エドウィンとのコラボ等、パッケージ商品を売るためのアイディアを、存分に楽しんでいる様子が伺える。それに、おそらく全国のFM局を回っているであろう超強力プロモーション!仕事というものは、かくありたいという、モデルでもある。彼らと一緒に歳を取れたことをうれしく思う。と同時に彼らにこころより感謝したい。