そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

芸術の勧め by ヴォネガット

SFマガジンの9月号は、カート・ヴォネガット追悼特集だった。
過去形なのは、多分いま書店で手に入るのは、
10月号だからだ。
普段立ち読みもしない雑誌に
見逃せない記事を偶然見つけたときの喜びは、
さしずめ、水道町の交差点で、長澤まさみとすれ違ったようなものだ。
人類の文化が遺物として残る限り、
ヴォネガットに関連するものに触れるために、
それほど困難な目に遭うことはないと思う。
だけど、まあ、こういう機会じゃないと、
普通の日本人は、読むこともないだろうと思われるので、
インタビューを少し、引用しよう。
「大学でよく講演をやっていた当時、わたしはこういった。『みなさん、芸術に手を染めなさい。どんなにまずくても、どんなにうまくても、それでみなさんの魂は成長します』と。(中略)シャワーを浴びながら歌うことも、ラジオに合わせてひとりで踊ることも、ルームメイトの肖像画を描くことも、詩を書くことも、そのほかあらゆるものがそこに含まれる。どうか芸術に手を出してほしい。なにかになりきる経験を積んでほしい」
その他いろいろ。