そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

摩天楼のヒール

多分、1977(昭和52)年頃のことだったと思う。

青山のVAN99ホールで、

鈴木茂ハックルバックのライヴを見た。

オープニングは、南佳孝だったのだが、

客は皆、鈴木茂のファン。

南佳孝の歌の魅力がわかるやつなんかいない。

ランディ・ニューマンの「セイルアウェイ」で、シングアウトに誘ったのに

誰も歌わないので、頭に来た彼は、怒ってステージを去った。

南佳孝の態度が横柄というか、卑屈だったせいもある。

若かったのか、才能に寄りかかっていたのか。

私は『摩天楼のヒロイン』を聞いていたので、

好意的な方だったと思うんだけど、ちょっと痛かったな。

ただ、氏のその後の活躍に対する私の評価に

それが特に影響したというエピソードではない。