そうムーチョだから

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7月29日 金曜日

番号制度シンポジウムin熊本

熊本市国際交流会館にて

特別講演  廉 宗淳(ヨム・ジョンスン)氏
    (イーコーポレーションドットジェイピー株式会社
     代表取締役社長、東京大学公共政策大学客員研究員)

パネリスト

清水 勉 氏(弁護士)

新谷 博 氏(南九州税理士会制度部特命部員)

米満 弘之 氏(熊本県経営者協会理事、医療法人社団
        寿量会熊本機能病院理事長)

廉 宗淳 氏(前出)

向井 治紀 氏(内閣官房社会保障改革担当室審議官)

コーディネーター
松岡 茂 氏(熊本日日新聞社編集局編集委員室長)

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もう何年前になるか、悪名高き「国民総背番号制度」があった。
ジョージ・オーウェルの『1984』(私は読んでいない)的な
管理社会に対する嫌悪感というか、
漠然とした不安を持つ人たちは多いので、
国民総背番号制という、
人間を番号に置き換えて管理することに対する抵抗感は
非常に強いのだけれど、
実際、社会保障,、運転免許、クレジットカードその他
既に一人の人間が複数の番号を割り当てられている。

だから背番号というか、個人に対して与えられる番号について、
四の五の言っては現実に生きていけない。
しかし、その番号の多くが共通だとなると、
いわゆる、情報の「芋づる」化が完成されることになる。
そういう不安はもっともなこと。

徴税なくして国政はあり得ないので、
まずはきちんと課税したいというのが本音だろう。
生まれたときから、一元化された番号で管理すると、
あとあと都合がよろしいのは、
国も市町村も国民もわかっておる。
私も特に反対する理由はない。

唯一の不安は、原子力神話である。
つまり国が安全だと言っているから、大丈夫だろう。
これまでも多少の疑問はあっても
まあ国が保証すると言ってるしと責任逃れしていた
私たち国民が、やっぱりそれじゃいけないと気づかされた、
それがこの原子力神話症候群(シンドローム)である。
(ただし、まったく別の意味で使われているかもしれないので、
この場限りの用語です)

住民基本台帳ネットワークといって、
おそらくそのシステムを請け負ったところが、
住基村を形成して、そこがもうかっただけで、
現実にはほとんどワークしていないネットが存在する。

日弁連の清水氏いわく、
住基ネットが始まった1999年当時は
暗号技術が未完成であったとのこと。
当時よりセキュリティ的には進歩しているだろうから、
その点の不安はある程度克服されるかもしれない。

しかし思ったんだけど、
ハッカーたちは、テクニック至上主義なので、
無償の愛に満ち満ちている。
つまりそれを完全に打ち負かす有償の仕事、
つまり公共調達はあり得ない。

だから、それすらも分かったうえで、
どこで情報の流れを一旦止めるようにするのか。
省庁間の縦割りは案外役に立つかもしれない。

東北大震災で、ある町で住民基本台帳が流されたという
ニュースを見たけれど、住基ネットには
バックアップはなかったのだろうか。
同じ庁舎内のハードディスクにあってもダメだと
それくらいわかった上で、システムを作らないとね。

パンフレットによると、
「番号制度でできること」が大きく3つあって、
3番目に「災害時における活用」とある。

時間をかければいいものではないが、
駆け足で全国リレーシンポジウムが開催されている。
興味を持たれた方は、
政府インターネットテレビ」→リンク 
をご覧ください。

ご注意いただきたいのは、
この制度、番号をつけるのが目的ではなく、
社会保障改革の一部であることです。
でも、やっぱり徴税とは表裏一体ですから。




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