民主党の政治主導について、
使えるところは官僚を利用しなくちゃ、
素人集団で国政が務まるわけがないと、
よく言われるところである。
しかし、自民党から政権を奪取した民主党が、
自民党と同じことをやるわけにはいかず、
官僚支配打破と唱えるしかなかったとも言える。
というより、官僚側が、
まずは言うことを聞かなかったのかもしれない。
一般論として、官僚の上の方の人たちは、
自分たちが正しいし、能力も高いと思っているので、
心血を注いだ計画に意見されるのは不快であろう。
そのときにいちばん厄介なのは、
自分たちは一所懸命にやっているのに、
足を引っ張るような真似はやめてくれという理屈である。
素人に何がわかるか、
俺たちはキャリアだぞという、
(使い方によっては実に力になるのだが)
自負心があると思われる。
まあ、自分で言うのもナンだが、
政治家のほうが馬鹿なことが多いので、
頑張ってる官僚のかたがたを一概に悪く言うわけではないが。
さて、北海道の夕張市の財政破綻は、
スケープゴートだったとする見方もある。
ウィキペディア的には、出典不明で信憑性に
疑いがある情報ということになるが、
ただ私がどこかで聞いた話ということにしておこう。
詳しくは省くが、会計処理で財政赤字を隠していたということ。
前市長以下歴代執行部の責任だとされるが、
それなら、市議会は何をしていたのか、である。
あまりに巧妙なので公会計に疎い市議会議員には、
とても見破れないトリックがあったと弁解したのだろうか。
ただ一つ言えるのは、
行政も、議会も市民のためという、
同じ方向を向いていたのは間違いないだろうということだ。
「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」一つとっても、
それを最初始めたときの先見性、実行力、継続する努力ともに
評価は揺らぐものではない。
しかし、お手本が悪い見本となってしまったのは
歴史的な事実である。
過日、この「晴れ永遠」のエントリー「インタビュー術」
→リンク において、
私は、文章という形で残す私の意思について述べたつもりだ。
私が書いた文章に対する責任は、私が取ると言っている。
私の表現力のなさと、読む人の読解力の欠如が
絶妙のハーモニーを奏でたときに、
誤解という苦味になることもあるだろう。
それでも私が文章として残すのは、
誤解を恐れていては、私の立場がないからである。
何かというと、政治生命を懸けるという政治家がいるが、
私は政治生命より前に、人として
自分の身を削りながら、自分の考えを述べているのだから、
そこはみなさんにもご理解いただきたいところです。