4月29日の熊日に、
著者 石田雄さんの紹介記事があった。
今年89歳になる東大名誉教授。
「戦争とは人殺しを命じられること。
戦争が遠い昔になり、
そのことが忘れられてきている」
「人間の生存を脅かすという意味で、
安保に伴う軍事化と原発は共通の要素を持っている」
国益や国策に関わる問題として専門知識が求められ、
外からの問いかけを妨げてきた「聖域」化、
「周辺」に位置付けられた人々が脅威にさらされる構造―。
湾岸戦争のとき、
私は殺人的に多忙な業務に従事していたので、
細かいことにかかずらっている暇はなかった。
だから、そのゲームみたいな映像を見た記憶しかない。
もちろん、その先で逃げ惑う人がいることを
認識してなどいなかった。
ヴェトナム戦争のときは、
政治的なこっちと向こうの関係はよく分からず、
ただ風俗的な反戦に共感を覚えていただけだと思う。
まだガキだったからな。
日本人にとっての戦争は、
時系列的に遠い昔になったが、
少なくとも私が生まれてからこっちだけでも、
この地球の表面的につながったどこかの地域では
絶えず諍いと、殺戮が繰り返されている。
人を殺しちゃいかんだろう、とは誰でも思う。
しかし、人殺しを命じられることについては、
みんな自分には関係ないことと思っている。
中身はまったく読んでいません。
新聞記事の感想のようなものでした。
『安保と原発』
石田雄著 唯学書房刊