そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

地産地消推進条例

昨日の全員協議会で、
地産地消推進条例について」が議題で取り上げられた。
ずいぶん前から、この条例について議論しているような
印象があったので、
合志市議会ホームページにある「会議録検索システム」
リンク を使ってみた。
やはり議員といえど、いえ議員に
こそ、
議事録を読み直す必然性がある。

キーワード入力の検索窓(四角い白抜き)に
地産地消」と打ち込んで検索をかけると、
年度ごと、定例会ごとに、見出しが出てくるので
それを一つひとつ開いていくと、
別に新しい世界ではないのだが、
これまでの議会の活動の歴史が目の前に広がるようで、
インターネットのありがたさが実感できる。
しかし、研究者ではないのでそこで面白がっていても
前には進まない。

直近の取っ掛かりは、平成23年3月定例会のようだ。
当時の産業振興部長 大島さんが以下のように述べている。

「本市の安全で安心な農畜産物を
より身近な地域、市民に流通し、
消費されることは本市農業に対する理解を深めるとともに、
経済の循環や地域活性化につながるもの
というふうに思っております。条例制定につきましては、
制定までの過程と制定後にどのように生かしていくか。
そして、それが市の総合計画といかに連動した施策を
展開していくかということが大変重要になる
というふうに捉えております。そういう観点から(中略)
議員提案として出されることが理想かもしれませんが、
そういういろんな市の総合計画と連動した形
ということにしていくためには、執行部の制定ということで、
今後そういう形で検討をしていきたいというふうに思っております」

実はそれより前、平成22年12月定例会で、
議員提案による
地産地消の推進に関する条例の制定を求める決議」が
否決されたという経緯もあり、
それを起点とすべきという考えもあるだろうが、
それは研究者の手に委ねたい。

この条例についてはその後、
議会と一緒になって作りあげたいという
荒木市長からの申し出があっており、
まずは農政課から提出された叩き台に対して、
議会からは各議員がそれに対する意見を提出していた。
本当にずいぶん前のことだと感じていたが、
自分の書いた文書を調べたら昨年の11月の日付だった。

それが今回、農政課の原案と
議会側からの意見とが並列された(案)として、
やっと返ってきたということだ。
様々な角度からの意見があり、
議会としての考えがまとまっていないので、
一本にまとめた形で執行部にもう一度
投げ返してほしいということらしい。

こういう手順に誰も慣れていないので、
どうも無駄が多いとは思うが、これを
議会制民主主義と呼ぶのだろう。
いま思えば、市長から議会と一緒になって作り上げたい
という提案がなされたとき、
どういう手順を踏むかをきちんとしておけばよかったのだ。
議会と執行部が一緒になって条例を作るということは、
本来、執行部からの提案に対して、
対案あるいは修正という形か、
議員提案という形か、その二つであろう。
今回のように、条例案の提出を前に
その案をキャッチボールで練り上げることを否定はしないが、
お互い、相手任せになってしまっていたと思う。

昨日の結論としては、
産業建設常任委員会において、
まずは条例案の是非も含めて審議することになった。
こういう時間のかかることをこなしていくことで、
実効性のある条例になるのだろう。
いまごろ何を言ってるのかと市民に言われかねないが、
こういう積み重ねが活発な議会となるのである。