そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

「私の熊本城」アイデア・提言募集②~8/31/1996

 同じ空気を吸ってはいるのに異次元の世界。息を殺して城内で過ごす1時間なり、2時間は、人によっては緊迫したひとときであろうし、またある人にとっては、心身ともにその時代の大気の中にとけ込んでしまうような、ある種のテラピー効果があるかもしれない。

 結局今の時代、こちら側の人間が熊本城をこうしよう、ああしようと画策するより、生(き)のままの食材をナマで食べるもよし、それぞれの想像力で料理するもよし、というような場、あるいは空間を提供することの方が大事なのではないか。

 空想(ファンシー)は、自由(フリー)であり無料(フリー)である。しかし現実から遊離した時空を体験するのだから、採算に見合う額でチケットを買って頂き、それ以上の貴重な体験をしてもらうわけです。安価である必要はないし、金利や物価で変動してもかまわないでしょう。
 お城の中は成長率ゼロの社会でも、少なくとも入場門までは現実にお金が動き、日々是相場の世界なのですから。

Then and Now : (財)熊本開発研究センター主催で、熊本市お城まつりの協賛事業として、平成8年に行われたもの。当然、選外。ヒラメキの人であることを我ながら実感します。
平成16年現在、熊本城に関しては、復元工事が粛々と進みつつあるだけで、活性化に抜本策はない、こともないんだろうけど、観光立市は一筋縄では行かない。