そうムーチョだから

イカしたタイトルを思いつくまで。

優先すべきもの>9/18/2006・k317

 熊本電鉄が、通称菊池電車をLRT(次世代型路面電車)化して熊本市電に乗り入れるという計画は、本紙でもいろいろな形で目にするようになった。
 電鉄案は国道3号線の両側バスレーンに軌道を敷設するという画期的なものだが、熊本市はそれが「通行車両の処理や安全確保など、さまざまな技術的課題がある」として単線中央案を検討しているという記事が先日掲載された。
 様々な角度から検討すべき問題だとは思うが、車と歩行者、あるいは車と公共交通機関のどちらを優先させるかということをまず考えなくてはならないだろう。
 道路中央での乗り降りでは、現在の熊本市電の電停を見ればわかるように、車椅子に限らず一度に多人数の乗降を想定すると、危険性はかなり高い。このことを「安全確保」の問題と捉えずに、優先すべきは車両の方なのだろうか。歩道側での乗降に危険があるとすれば、歩道を我がもの顔で走る自転車ぐらいだが、これは別問題である。

Then and Now:平成18年9月24日付熊本日日新聞「読者のひろば」掲載。久しぶりです。本紙を参照してもらえばわかると思いますが、私の原稿は大幅に加筆修正されています。わかりやすくはなったが、「このことを「安全確保」と捉えずに」の部分は、私の言ってることと逆になっていて、文章の前後からもちょっと意味不明になっている。原文がわかりにくかったのかも。
「読者のひろば」は500字前後なのだが、何を勘違いしたか400字でまとめようと書いていたので、元々舌足らず。歩行者優先じゃないと、国土交通省補助金がもらえませんよということを言いたかったのだ。