第2回目にして、もう存在意義を自問しているこのコーナー。
今回は、1988年のツアーパンフだ。
写真を見てもわかるように、当時のバブリーさがよくわかる。
このツアーは、クノール提供なのだが、
この大判豪華パンフ(数えてないけど20ページ位?)が、ただで配られた。
雑誌ザテレビジョンに、女優・演出家・劇作家の
渡辺えり子さんが、ライブ評を寄せていた。
彼女は、このツアーの初日(千葉県文化会館)に、
自分が小泉にひかれていた理由のひとつを発見する。
「彼女のまなざしに、俯瞰の色が見えるのだ。
自己陶酔やナルシシズムといった、演技者の踏みはずしが見られないのだ。」
「『どうしてそんなにさめた目で自分を見られるのかな?』と
終演後に尋ねた私に、
『たぶん、自分で自分が余り好きじゃないからじゃないのかな』
と答えた彼女のまなざしが、やはり、
その前の私をすり抜けて、
すべての夢の向こう側を凝視するように
キリリと光った」
全部引用したいくらい、渡辺さんの文章もまた素晴らしかった。
コンサートの中身は、まったく覚えていない。
1988年6月25日、熊本市民会館。
妻は長男がお腹にいたので、私一人で行ったんじゃなかったか。